
21 辰年に想う
2012年の幕が開けた…とは言っても、任重くして道遠し、の感否めず、これから日本は、東北は、福島は、そしていわきは、どうなっていくのか予断を許さない状況に変わりはない。
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今年の干支は〈壬辰(みずのえ たつ)〉
「辰」は「振るう・整う」の意で、草木の形が整った状態、即ちこれから新しい物・事が生まれてくる準備が整った状態を表している、という。不思議なのは、辰に充てられた竜(龍)が、12の動物の中で唯一、架空の動物ということだ。
「ペルセウス・アンドロメダ型」という神話の定型がある。英雄が現れ、怪物を退治し生贄の姫を救う、というものだが、語源はギリシャ神話のペルセウスが怪物を退治し王女アンドロメダを救ったエピソードである。面白いことに、この型の伝説が西欧を中心として世界各地に有る。
中でも聖ゲオルギオスの竜(ドラゴン)退治の物語は広く世界に膾炙していて、国名「グルジア」を初め、前米大統領ジョージ・ブッシュの「ジョージ」、アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスの「ホルヘ」、旧ソ連で人類初の宇宙飛行士となったユーリイ・ガガーリンの「ユーリイ」等は全てゲオルギオスゆかりの名だ。
スサノオのヤマタノオロチ退治伝説も「ペルセウス・アンドロメダ型神話」と言えるが、実際のところ、日本人にとって竜と言えば圧倒的に中国由来のイメージであろう。西欧の竜・ドラゴンが概ね怪物として退治される側なのに対し、中国の竜は神獣・霊獣であり、皇帝のシンボルでもある。
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因みに、画像の雲3つに龍3つで構成された漢字(正確には国字で「たいと」と読む)は、全体で「1文字」である。総画数が84画で、最も画数の多い漢字であり、一見しただけで〝昇龍〟の様子が想像できるところが凄い。
この字のイメージや前述の〈辰〉の意味のように、今年こそは、日本の景気が上向き、そして、復興に向けた希望のニュースが一つでも多く聞けるような、明るい1年になってほしいものだ。
