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片隅抄

2021.12.18

2021年12月18日(土)更新
元県民俗学会会長という堅苦しい肩書を感じさせぬ、昔の暮らしに詳しいおじいちゃんという印象が強かった故和田文夫さんから、氏の自宅の炭ごたつに入って民間信仰の話を伺ったことが懐かしい▼最近、生前の和田さんにもっと真剣に話を聞いておけばよかったのにと後悔している▼先日、わが集落で「庚申様」の神事が行われた。それより先には共有山林に鎮座する「山神様」にお参りをしてきた。長く受け継がれてきた集落の信仰に携わるようになったが、じつは「庚申様」も夏に行われる「天王祭」もよく意味を知らないできた。子どものころ、新年を迎えて祖父が田んぼに御幣を立てたり、七夕のころ、父が藁で馬を作っていたのを思い出すが、身近な民間信仰だったのだ▼最近は小学生が縄もじり体験をしているが、いいことだと思う。市暮らしの伝承郷にある古民家ではこれから、家々に昔ながらの正月飾りが供えられる。民間信仰のこころに触れてみたい。
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