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片隅抄

2021.10.09

2021年10月09日(土)更新
今の若い人にはピンと来ないかもしれないが、太平洋戦争が終わって約30年後の昭和49年、1人の日本兵がフィリピンのルバング島で発見され帰国した▼小野田寛郎元陸軍少尉である。その2年前にはグアム島で、やはり元日本兵の横井庄一さんが見つかっており、世間は騒然となった▼その小野田さんを主人公とした映画『ONODA―一万夜を越えて―』が封切りされた。監督は日本人でなく、フランス映画界の新鋭がメガホンをとった▼生きるため、時には民家を燃やしたり残虐な殺りくもした小野田さんの孤独な戦い、発見された当時のエピソード、ブラジルでの第二の人生などはさまざまな場面で紹介されたが、今、あらためて映画を通して小野田さんの波乱にとんだ人生を振り返ってみたい▼ダリアで有名な東白川郡塙町には、ブラジルから帰国した後に小野田さんが山中に開いた広大な小野田自然塾がある。今もその遺志を継いだ人たちの手で塾は続いている。
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