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片隅抄

2021.09.07

2021年09月07日(火)更新
郡山方面に車を走らせた際、いわき中央インターチェンジを過ぎたあたりから、雑木林の所々が枯れて茶に変色しているのが目に付いた。弊紙で警鐘を鳴らし続けている「ナラ枯れ」だ▼どうも昨年より被害が拡大しているように感じて市に確認したところ、「今年の被害は今確認中」との返答とともに「昨年は一昨年に比べ5倍にも膨れ上がった」と聞き、眉をしかめた▼体長5㍉ほどのカシナガという昆虫がコナラ、ミズナラの生木に穴を空け入り込み、虫に付いた病原菌が樹木の通水機能を失わせる。30㌢を超える古木は虫に侵されると5割ほどが枯死するという▼対策を怠るとネズミ式に膨れ、豊かなナラ林は死の山に変貌を遂げる。山形では1年間に21万本が枯死した例も。磐城森林管理署は急拡大を受け、今年から抑止対策に乗り出した。森の管理を怠り、古木が増えたことが被害を拡大させた要因のひとつだ。ナラ枯れは身勝手な人への警鐘に思えてならない。
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