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片隅抄

2021.04.06

2021年04月06日(火)更新
レイトショーで見た映画のラストシーン。主人公とヒロインが手をつなぎ、宇部新川駅を駆け抜けていく。「なぜ山口、それも宇部?」と首をかしげながらエンドロールを見つめたが、後ほど監督の出身地と知り腑に落ちた▼宇部とは震災後、何かと縁がある。小名浜海洋少年団と交流のあった宇部海洋少年団を取材したかと思えば、つい先日は同じ〝地元密着紙〟の宇部日報から、震災報道のあり方について取材を受けた▼山口といえば、まず思い浮かぶのはフグ、ではなく長州藩。奥羽越列藩同盟の藩下に住居を構えた子孫として苦手意識を持っていたが、一時朝敵とされた長州から見れば敵はこちら。それも宇部の領主は、かの福原越後公▼一筋縄にはいかないと思いきや、宇部市は平成26年に本市と災害相互応援協定を結び、緊急時は互いに助け合うことを約束している。復興支援活動などの民間交流も盛んだ。かつての敵は今や盟友。宇部への興味は増すばかりだ。
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