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片隅抄

2021.02.19

2021年02月19日(金)更新
13日午後11時すぎ、いつものように炬燵に入り、酔い加減でいたところ突然の揺れに襲われた。ミシミシと家屋がしなり、積み重ねていた本やDVD、飾り物がバタバタと崩れ落ちた▼テレビは一斉に地震速報に切り替わる。激しい揺れが一向に収まらない気配に10年前の記憶がよみがえった。「あの時の揺れも長かったな」と。続報ではいわき地方で震度5強、震源は本県沖で深さは55㌔という▼津波の心配はないとのことだが、余震が続き油断はできなかった。夜の闇も深く、詳しい被害状況が分からないまま、まんじりと時を過ごした。東日本大震災から今年が10年の節目。その感傷的な思いをあざ笑うかのような地震だった▼太古の歴史を形容する場合、何億年、何千万年前と表現するが人間社会の10年は、気の遠くなるような年月の前では、あまりに小さい。だが先の大震災から得た教訓を忘れてはならない。多くの犠牲者に祈りを込め不測の事態に備えたい。
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