いわき民報 > 片隅抄 > Blog article: 2020.3.17

片隅抄

2020.3.17

2020年03月17日(火)更新
東日本大震災発生から9年がすぎた。その鎮魂の心をもかき消してしまった新型コロナウイルス。感染拡大は世界中に飛び火するなど、深刻さの度を深めている▼国内ではさまざまなイベントの中止、延期。大規模パークの休園など、多数の人が集う機会が無くなっている。それでも無観客で粛々と行われている大相撲春場所。行事の声が館内に響くのみで稽古風景を見ている感じがする▼震災直後、さらに1年後に感じた<いつもと違った春>がまたやってきたようだ。関連するかのように忌まわしい記憶が森雅子法相の発言で蘇(よみ)がえった。不確かな情報が独り歩きし、世間に蔓延(まんえん)した「逃げた、逃げない」の再来▼真偽は大事だが、この時期には不適切。結局、野党から揚げ足を取られ政争の具と化した。被災者としては、何ともむなしい限りだ。そんな中、先日ある書評で入手した書籍が思いのほか読み応えがあった。小さな楽しみを見つけ、気分転換を図るしかない。
丸市屋の特選品はこちら