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片隅抄

2020.11.14

2020年11月14日(土)更新
11月に入ったばかりだというのに、クリスマスや正月商戦が既に始まっている▼店頭での季節の先取りは戦略のひとつだが、地球温暖化などから始まった異常気象は大型台風や40度を超える気温などをもたらしている。これらは動植物の生態・分布にも影響し、北限・南限が変わりつつある▼季節感――。小さな国土ながら四季の変化がはっきりしている日本では古来から季節のうつろいを敏感に感じ取ってきた。それは二十四節気・七十二候という言葉で気象の動きや動植物の変化を表し、俳句の世界では季語が大事にされてきた▼昭和28年から始めた植物の開花や動物の初鳴きなどを対象とした生物季節観測。10日、気象庁は57種類のうち、ウメ・サクラ・アジサイ・イチョウ・カエデ・ススキの6種類を残して来年1月から縮小すると発表した。場所によっては対象物がいなくなっている動物季節観測はすべて廃止。季節変化の指標が限定される。発表ではなく警鐘だ。
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