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片隅抄

2020.10.31

2020年10月31日(土)更新
茨城県のJR日立駅には驚かされることが多い▼例えば、地元日立市出身の著名な女性建築家が手がけた、常磐線をまたぐ全面ガラス張りの2階建て駅舎。ホームに降りるための長いコンコースの先、東側の大きなガラス窓からは大海原が一望できる。美しい日の出や夕景、晴れた日、荒れた日、刻々と変化をする一幅の屏風絵のようだ▼視線を下げれば、海の中に橋脚が並んだ国道6号日立バイパスが海岸線に沿って走っている。これも駅のしゃれた借景だ。付け加えれば、2階にあるガラス張りの天空カフェも有名な人気店である▼しかし何と言ってもこの駅に惹(ひ)かれるのは「駅ピアノ」の存在だ。訪れたときも、部活動帰りの女子高生が自分のピアノのようにさりげなく弾き始めた。駅の一部になるほどなじんでいるのだろう。いわき駅はどうだ。どこにでもあるようなデザインの駅舎だけでなく、列車を乗り降りする以外の+αがない。駅に情緒など必要ないのかな?
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