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片隅抄

2020.1.27

2020年01月27日(月)更新
市暮らしの伝承郷で19日まで開かれた「磐城と日本刀展」は、主催した日本美術刀剣保存協会いわき支部の予想を上回る盛況ぶりだった▼展示された日本刀の中に、磐城平藩士で、坂下門外の変では藩主で幕府老中だった安藤信正の駕籠を警護した小野派一刀流の達人那須松之助資永の愛刀が展示されていた▼しかし保存状態が悪かったようで、刀身はところどころ赤さび、拵えも色あせてしまっていた。持ち主が高齢となり、個人では保管しきれなくなって神社に奉納したのだという。せっかくの名刀。空調設備が整った博物館であれば…と思う。ほかに展示されていた日本刀の中には「市石炭・化石館蔵」が数点あったが、化石と一緒に収蔵されているのかと思うと、刀剣ファンとしては複雑だ▼勿来関文学歴史館の企画展「出目洞白」で展示中の貴重な能面の中にも、個人蔵に耐えられなくなって手放したために傷んだ能面があった。レッドデータは生物だけではない。
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