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片隅抄

2019.12.7

2019年12月07日(土)更新
各地の城下町には江戸時代、そこにどんな人が住んでいたのか彷彿とさせる住所が残っている▼磐城平藩の城下町だったJRいわき駅周辺の平中心市街地にも、鷹匠町、仲間町、紺屋町、研町、鍛冶町、材木町といった職業の町名がある。そこには殿様の鷹狩りで使う鷹を調教する鷹匠や〝紺屋の白袴〟のことわざもある染物師、お侍さんの雑用を賄う仲間(中間)や材木商人がいた▼平字鍛冶町の水天宮が祭られている一角に「刀匠 根本和泉守藤原国虎 鍛錬祈願之碑」と刻まれた石碑が立っている。国虎は高名な刀匠――刀鍛冶で、万治元(1658)年に平で生まれ、著名な大阪の刀鍛冶井上真改のもとで修業したともいわれ、磐城平藩では内藤家お抱えの刀工として活躍した▼その国虎の刀を、あすまで県立博物館で開催中のテーマ展「武の美」会場で初めて見た。いわきではなぜか公立の施設で刀剣展を開かない。市重文の刀も実際に見られない。どうしてだろう。
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