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片隅抄

2019.11.26

2019年11月26日(火)更新
いわきの中心市街地であるJRいわき駅前の街並みを歩くと、田舎町のどこにでもあるような中途半端な都市化が目に入ってしまう▼その流れか平駅はいわき駅に、いこいの里川前鬼ケ城はいわきの里鬼ケ城に、遠野和紙はいわき和紙に名称変更された。中でも、遠野地区伝統の遠野和紙が、いわき和紙と変えられたときは文化の喪失とさえ思った▼遠野の自然と風土、熟練した職人や匠が息づくまちだから現代に生き残った和紙づくり技術なのだ。<市版・人間国宝>ともいうべき、和紙づくり最後の市指定無形文化財認定者だった瀬谷安雄翁が泣いているだろう思っていたら、また遠野和紙に戻った。だれが操作しているのか▼安雄翁の後、その貴重な製作技術は地域おこし協力隊の神奈川県から移住した平山祐、綾子夫妻に受け継がれている。12月9日には平山さんらの指導で、市暮らしの伝承郷で遠野和紙づくり体験が開かれる。こうした機会を多く設けてほしいものだ。
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