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片隅抄

2019.10.08

2019年10月08日(火)更新
10年前になるが恩ある方の突然の死に接し、しばらくの間悲しみと喪失感に見舞われた。なにくれと面倒をみてもらい、各分野で活動する多くの人たちを紹介していただいた。今でもその人脈は公私にわたり、かけがえのないものになっている▼月日の経過は時に残酷で、その周囲に集ったうちの何人かは鬼籍に入られた。濃密とはいわないまでも、親しく過ごした時間を懐かしく思い出す。先日、具合が良くないと伝え聞いていた先輩男性の訃報を知った▼急ぎ通夜に参列した。式場では故人を偲ぶ写真が紹介された。うち1枚は大震災の翌年、ある団体旅行で行ったスナップだった。老舗どじょう店で、楽しく酒を酌み交わした際にこちらが撮ったものである▼後年、年1回の会合で菓子職人であった故人に桜餅が食べたい、と頼み事をした。酒が入った上でのことだったが、翌朝連絡が入り約束を果たしてくれた。そんなことをしみじみと思い出しながら合掌した。
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