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片隅抄

2019.09.07

2019年09月07日(土)更新
わが集落で〝かやま〟と呼ばれる小高い山がある▼漢字表記はわからない。が、昔は山の斜面一面が茅で覆われていて、てっぺんからソリのように滑り降りて遊べたというから、〝茅の山〟が〝かやま〟の語源なのだろう。民家の茅葺き屋根として重宝されたかもしれない▼今は無用の山となり、茅の代わりに竹や雑木、雑草が覆い尽くして人が容易に入れない状態になっているが、昔は段々畑が広がっていてさまざまな野菜や茶葉を収穫した。それ以前は頂上から海が見え、花見の場だったという▼けさ、草刈り機を抱えてその〝かやま〟に登った。道なき道を覆う竹藪や雑草を刈り取りながら上へ上へと行く。頂上付近にある小さな石の祠の山の神様の周辺をきれいにするためだ。集落の係3人が手分けして草を刈り、雑木を片付ける。さっぱりしたところへお神酒を供える。昔は山からの恵み多からんことを、今は風水害で土砂崩れなど起きないようにと安全を願って。
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