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片隅抄

2019.06.24

2019年06月24日(月)更新
「肩すかしを食う」「仕切り直し」「軍配が上がる」「同じ土俵で戦う」など、まわし一つで戦う大相撲には、日常生活に相通ずる所作が含まれる▼初めて日本開催のW杯ラグビー。大相撲のような裸ではないが、薄いジャージー1枚で、文字通り〝筋肉の鎧〟をまとった屈強な男たちがぶつかり合うスポーツだ。ここにも大勢で一つの目標に向かう「スクラムを組む」という日常生活に通じる基本プレーがある▼痛い思いで体を張って奪ったボールをチームメートに託してトライに結びつける。サッカーのようにシュートを決めた1人の選手が狂喜乱舞してピッチを駆けまわることはない▼試合終了は〝ノーサイド〟。敵・味方のサイド(側)をなくして互いの健闘をたたえ合う。「仲間を助けないヤツは、選手である前に男じゃない」と言ったのはかつての名選手・森重隆さんだ。W杯開幕まで3カ月足らず。人間味あふれる一面を知れば、ラグビーを好きになれるはず。
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