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片隅抄

2019.04.19

2019年04月19日(金)更新
東日本大震災後、いわき市は各方面から多大な支援をいただいた。もちろん、その温かな心は今も続いている。自然災害など待つものではないが、受けた恩は必ずお返ししなければならない▼震災発生年、当時の支社で取材した一件がある。本市と「災害時相互協力協定」を結んでいた東京都港区の団体が善意を寄せてくれた。その港陸運事業協同組合が地震で校舎が全壊した磐城農業高に10年間、毎年100万円を贈るというものだった▼約束は守られ、組合の役員さんらがその都度来校しては目録など届けてくれた。積み重ねが今年で9回目、計900万円になったと本紙が報じている。組合加盟の業者が協力して出し続けているのだろう▼途中、業績悪化など起こり得ることもあるが反故にされることはなかった。震災直後、「絆」という言葉が決まり文句のように使われた。一時つながって、あとは切れるだけ。組合の行いこそ、本当の絆ではないだろうか。
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