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片隅抄

2019.03.11

2019年03月11日(月)更新
負の記憶は、生きている限り何年たっても消えることがない。きょう東日本大震災発生から8年になる。多数の犠牲者、さらに東電福島第一原発事故に伴う災禍は今もって重くのしかかっている▼平成23年のこの日は、公立中学校の卒業式だった。午前中の式典を取材後、午後3時には勿来地区の小学校を訪れる予定だった。目的地まであとわずか、交差点で信号待ちをしている時に強い揺れに襲われた▼うろたえながら周囲を見ると、建築中の民家の屋根から瓦がバラバラと崩れ落ちていった。体勢を整え、まず思ったのが即津波のこと。高台で様子をうかがったが、その気配はない。もし、あの時、近くの沿岸部に向かっていたらどうなったか分からない▼「3・11」を生き延び、体験したわれわれが次世代に伝えることは何か。命を守り抜くための備えはもとより、制御可能な新エネルギー開発、人と人とのつながりなど、この教訓を生かすべきことはまだまだ多い。
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