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片隅抄

2019.02.02

2019年02月02日(土)更新
ある建設会社のCMに『地図に残る仕事』というキャッチコピーがあった。たった7文字に道路やトンネル、橋梁などを造るプロだからこその心意気が感じられた。では『子どもたちの心に残る仕事』というのは!?▼小学4年生の女の子が、恐怖と孤独と体と心に大きな傷を負ったまま、真冬に冷たい水を浴びせられて殺された。憎むべきは張本人の父親だが、母親や祖父母ら家族、近所の人たち、学校、教育委員会、児童相談所、警察は今回も機能せずに、幼い命が日々高まる絶望感の中で消えた▼それは家庭の問題だろ。面倒なトラブルに巻き込まれたくないしね。事件になってないから。連絡が来なかったんだ。あのおやじが怖かったしねぇ。あんたらに何がわかるの!?――言い分はわかっている。でもね!▼女の子が通っていた学校の児童は目の前にいる先生に、周囲の大人にどれだけ失望し、懐疑心を抱いているか。「心愛」という美しい名前があまりにも悲しい。
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