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片隅抄

2018.04.21

2018年04月21日(土)更新
春の例大祭たけなわだ。各地の神社で本神輿、おんな神輿、子ども神輿がまちに繰り出しにぎわいを見せる▼わが集落は長い伝統を破り、初めて軽トラックに神輿を載せて渡御した。担ぎ手が足りないのが原因だが、それでも礼儀から、酒迎えする人たちが待つ民家前は無理をして担いだ。車に頼るのはまだいい方で、町の集会に出席した先輩は「あんたの部落じゃまだ神輿を出してんの?」と冷やかされるほど、神輿が春耕の野辺をゆく昔からの光景が見られなくなった▼よそでも神輿の担ぎ手不足は深刻なようで、地元以外から募集して何とか賄っている。こうなるともはやイベントで、神輿を渡御することの本来の意味も曖昧になってくる▼わが集落の総会では消防団員不足も問題視された。新しい団員が現れず、退団したくてもできない現団員の意欲も徐々に削がれていくありさまだ。若い人がいないわけではない。ふるさとを熱く思う人がいないということだ。
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