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片隅抄

2018.04.05

2018年04月05日(木)更新
高校の時のクラブ活動について聞かれることがある。「山岳部」と答えると、大概、「楽しそうだね」と言われる。ハイキングを連想してのことかもしれないが、実際はそんな生やさしいものではなく、全国大会まであるれっきとした競技だ▼毎日のトレーニングは厳しく、楽しさはない。ただ、山頂から見下ろす絶景が、最大の褒美となる。大会は、4人でパーティーを組み、山行時の計画表、食事の献立、テント設営の迅速性、ラジオを聞いての天気図の作製など、点数化され順位が決められる。ポイントは、いかに安全に山に登れるかということにある▼昨年の春、栃木の高校生が雪山訓練で雪崩に巻き込まれる事故があった。先月も八ケ岳連峰で遭難事故があった。計画に不備があったわけではないと思うが、山岳部出身者として心が痛むニュースだ▼自然が相手だけに、的確な状況判断と、時には撤退する勇気も必要なのが登山だ。人生の手本にもしたい教訓でもある。
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