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片隅抄

2017.12.01

2017年12月01日(金)更新
昭和64年1月7日の朝、昭和天皇が崩御された。一時代の終焉を告げるように、しとしとと雨が降っていた。前年秋から病状重篤の報が刻一刻と伝えられ、覚悟はしていたものの沈んだ気持ちになったものだ▼出社後、社内ではさっそく紙面変更に取り掛かり、死亡通知以外の広告はすべて掲載せず、昭和天皇ゆかりの記事で埋めた。翌日は改元に伴う作業があり、先の広告の日付を新元号「平成」に張り直した▼きょう皇室会議が開かれ、天皇陛下の退位が再来年4月30日に決まった。ご自身でおっしゃったように「全身全霊」で公務などに尽くされてきた。世間ではある程度の年齢に達すると「隠居」と称し、俗世界と一線を画すことがある▼お立場上、それもままならない。さらには皇太子当時、国内が沈滞した「自粛」ムードなども考えた上での考えであろう。退位後も皇室を離れるわけではないが、皇后陛下ともども静謐な時間をお過ごしいただきたい。
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