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片隅抄

2017.07.08

2017年07月08日(土)更新
中村吉右衛門さん主演の『鬼平犯科帳』がテレビ放映を終えて久しい▼吉右衛門さんはもちろん、脇役の盗賊や密偵らにさえ重厚な演技をする役者を据え、善事・悪事の機微をテーマに、美しい映像と耳に残るエンディングテーマ。近年、これほど練り込んだ時代劇を見たことがなかっただけにシリーズの終焉は惜しまれた▼最近のテレビの名脇役といえば菅官房長官だ。安倍首相はじめ度重なる大臣の不祥事や都議選での自民党惨敗。その度に記者会見で矢面に立たされる。立場上、政府や党の味方にならざるを得ず、その表情は日に日に虚ろに、弁明も自棄になっていく。きっと「おれだってそう思ってるよ!」と、ノドまで出かかっているのだろう▼そのテレビ、相変わらずくだらない一発芸で高報酬を得る同じ顔ぶれの芸人が出ずっぱり。豊田議員の暴言は聞き飽きたし、芸能人の離婚騒動などどうでもいい。近ごろは善事・悪事が単純で、登場人物もまた、味ない。
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