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片隅抄

2017.04.27

2017年04月27日(木)更新
出張で上京し、ある私鉄を利用した時のこと。車内に張り出された、注意書きが気になった▼それは「座席のシート切りは犯罪です」というもの。お分かりだと思いますが、日本語として適切ではない。「座席」と、「シート」が重複している。いたずらで座席を切られることが余程多かったのだろう。会社側の切実さは伝わってくるが、間違った表現である。あら探しをするつもりはないが、仕事柄、とても気になることの一つだ▼日本語を90%を理解するのに約1万語必要だと言われる。英語は3千語。フランス語に至っては2千語というから、いかに日本語が難しく、語彙が必要なのかが分かる▼日本語には、表意文字ならではの美しい表現が多い。「梅雨」を英訳すれは「レイニー・シーズンズ」、比べればその美しさが分かるし、「花冷え」や「梅雨寒」など訳せない言葉が数えきれない。時代とともに言葉も変わっていくものだが、日本語の持つ「感性」だけは守り通したい。
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