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片隅抄

2017.03.17

2017年03月17日(金)更新
テレビドラマにもなった池井戸潤原作の『下町ロケット』。放映を見たあと本を読み、日本の技術ここにありの感を強くした。企業間の特許訴訟、製品開発など他業種の裏側も興味深かった▼ドラマの一場面。ロケット打ち上げに執念を燃やす大企業の宇宙航空部長が役員会に乗り込み、中小企業の部品供給の裁可を求めて「社益に寄与するため、例外として認めてほしい」と直談判▼搭載する全部品の自社内製化にこだわる会社側を説き伏せ、無事ロケット打ち上げが成功をみる。回が進むうち、今度は提携予定の会社にコンプライアンス問題が浮上する。この部長、またも役員会に現れ、「わが社の受ける損害は計り知れない」と中止を訴える▼最近、ある社の記事「ねつ造」が明るみになった。公共性の強い新聞だけに「社益に寄与する」どころか信用失墜は大きい。だが、したり顔で批判を加えるより、いま一度わが身をふり返り、細心の注意を払うべきと考える。
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