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片隅抄

2017.03.11

2017年03月11日(土)更新
東日本大震災から6年がたったきょう3月11日、市内でも朝から沿岸部を中心に慰霊と復興祈願の催しが開かれた▼個人的には津波で家族や家屋を失うことも、避難生活を送ることも、原発事故で故郷に帰れないこともなかったが、それでも無傷では済まなかった。被災の大小はあれ、みなそれぞれに傷を負っている▼夕刊が刷り上がり、配達が本格化するころ、午後2時46分を迎える。毎年この時だけは黙とうをすることにしている。沿岸部の地獄のような光景、取材で涙なくして聞けなかった被災者の声、自分でも親不孝で頼りない父親なりに家族を守ろうと必死で駆け回った日々を思い出すと、閉じた目から流れ出るものがある▼被災地に遠くから支援に来る人たちが今も後を絶たない反面、避難先での心ない差別の様子がいまだにニュースになって、やるせない。大震災でいえばきょうが元日。この1年でどれだけ明るい未来が開けるのか、希望をもって見守りたい。
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