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片隅抄

2017.02.25

2017年02月25日(土)更新
時は江戸時代初め。白河市の国指定史跡・小峰城にまつわる人柱伝説を基にした映画「おとめ桜」がある▼城の石垣が何度も崩れたため、その日、現場近くを最初に通った者を人柱にすることが決まった。結局藩士の若い娘が人柱にされるのだが、その死を悼んで桜が植えられたという物語。この桜は戊辰戦争で焼失したが、二代目の桜が今も復元された城内で見事な花を咲かせているという▼いわきPITで来月20日に上演する舞台「この土手、ゆるがじ」も、「おとめ桜」と同じ時代、磐城平城築城の際にあった人柱伝説を扱った作品だ。今もいわき駅裏の城跡に満々と水をたたえる堀にその名を残す〝丹後沢〟。95歳の古老・丹後がなぜ人柱にならなければならなかったのかがテーマになっている▼映画のような迫力はなくても、舞台を通していわきの歴史に触れるのはとてもわかりやすい。いわきゆかりの偉人らがこういう形でシリーズ化してよみがえることを願う。
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