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片隅抄

2016.12.17

2016年12月17日(土)更新
磐城桜が丘高校周辺にはかつて武家屋敷があり、校門近くの坂には〝滝の坊坂〟という名が残る▼その桜が丘高校PTA広報委員会のメンバーが今、広報誌「さくらばな」に掲載する学校周辺の古い絵地図づくりに当たっている。前年にならった内容にすれば編集作業も楽なのだが、今までにない紙面づくりをしようとすると苦労も多い。それを承知で読まれるものをつくろうとする高い志に、新聞人の端くれとして頭が下がる▼閉鎖されていた磐城平城本丸跡がイベントのたびに市民へ開放されるようになってから、磐城平城や江戸時代のいわきにまつわる講座が開講され、各地区でも地域学を通して歴史の検証が行われている。いい潮流である▼ところが、お膝元である平の市街地から古い時代の街並みが急速に姿を消し、代わりにどこにでも見られる高いビルが立ち並んで〝ふるさと〟が感じられなくなった。本丸跡の絵に描いた〝餅〟ならぬ〝平城三階櫓〟が皮肉だ。
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