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片隅抄

2016.09.29

2016年09月29日(木)更新
昭和の子供の遊びと言えば、「缶けり」「鬼ごっこ」等、屋外で遊ぶのが当たり前だった。そんな遊びの代表格ともいえる「ビー玉」。その正式名称が「B玉」だということをご存じだろうか▼「B玉」というからには、「A玉」も存在する。AとBの違いは、その球体の精度。つまり、完璧な球体が「A玉」で、不完全な球体が「B玉」。ラムネの栓として使われているガラス玉が「A玉」なのである。完璧な球体でなければ、ビンの中を密閉状態にはできないというわけだ▼現在の先進技術をもってすれば、寸分の狂いのない球体を大量生産できるのだが、ラムネの出来た頃の技術ではそうはいかなかったわけだ。そして、規格外のガラス球が、「B玉」として、子供の遊び道具になったという事である▼使い捨ての世の中ではこういった発想は生まれない。物を大事にする、そして無駄にしない。先人達のそういった思いが、一つの遊びを生んだと言っても過言ではない。
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