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片隅抄

2016.09.08

2016年09月08日(木)更新
新聞記者になりたての頃、最初に任された仕事は、警察から送られて来る情報の整理だった。つまり、事故や事件の概要の情報を、部門ごとに整理すること▼それをもとに独自の取材をするような重要な事件もあったが、ほとんどが軽微な犯罪や、ちょっとした事故関係の内容だった。警察も流す情報は厳選している訳だが、「覗き」等の軽犯罪の情報が多かったのに疑問を持ったことがある▼先輩記者に聞くと、その手の犯罪は、エスカレートする傾向が強く、初期の段階で芽を摘んでおく必要がある、と言うことだった。記者としての心得を学んだ気がした▼最近、芸能人の強姦致傷というショッキングなニュースが飛び込んできた。母親の謝罪会見で、息子の性癖など、執拗に問いただす記者に、「そこまで聞く必要があるのか」と非難が相次いだ。ただ、その記者は、記者としての責務を果たしたにすぎない。報道は、同情に左右されることなく真実を追求することが大事だ。
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