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片隅抄

2016.08.27

2016年08月27日(土)更新
原発事故で被害を受けた数限りないものの中に、自分の家の田んぼで取ったイナゴの佃煮が食べられなくなったことがある▼小学校などでも、以前はみんなで田植えをした学習田で、秋の収穫の際にイナゴを捕まえてそれを業者に買い取ってもらい、収益を児童に還元するという習慣があったが、中断から再開した学校はどれくらいあるだろう▼須賀川市の「ムシテックワールド」で開かれた〝昆虫食〟の体験会をのぞいてきた。この日の食材はハチとアリの幼虫で、参加した親子がおそるおそる食べていたのが面白かった。昆虫食は昔から受け継がれた食文化であると同時に、食材として将来の食糧危機にあって貴重な存在となる▼だから、たかがイナゴの佃煮ぐらいで…とは思ってほしくない。講師の先生と話しながら、半世紀ほど前、薪用に切った生木の中にいた幼虫を焼いてしょうゆをかけて食べていて、それがカミキリムシだったことがわかった。うまかったなぁ。
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