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片隅抄

2016.07.28

2016年07月28日(木)更新
鑑定番組の影響でもないが、ひところ九谷焼に興味を持ったことがある。市内に百貨店があった当時、年1回催された「金沢展」に足を運び酒器類を買い求めた▼最初は千円単位の猪口を購入した。二度目にはやや高めだったが五千円の杯にしてみた。比較するべくもなく、深い緑の色彩が段違いによい。正月時分、これに万年青をデザインした銚子から酒を注ぎ、ゆっくり味わうのを習いにしている▼日本の焼き物の代表ともいえる有田焼を集めた市立美術館企画展「明治有田 超絶の美 万国博覧会の時代」が23日から始まった。取材のため館内に足を運んだが、タイトル通り優雅で精緻な文様を施した逸品の数々に目を奪われた▼明治以降作られウイーン万博に出品された風格漂う大花瓶、大皿など。これだけの品々、運搬にも相当気を使ったことだろうと心配もしたが、夏のひととき涼しい中で先人の作り上げた伝統美をじっくり鑑賞するのもいいだろう。
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