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片隅抄

2016.07.21

2016年07月21日(木)更新
テレビドラマの演出の仕事に就きたいと思っていた時期がある。脚本や演出によって、原作がより輝くことを知ったからかもしれない▼演出論も学んだ。演出上一番重要な事は、「自然な演技」その一言に尽きる。それをベースに、演出家の解釈で色を付けていくということだ。役者の演技力も重要だが、演出家の感性がその演技力を際立たせることになる。いい役者は顔で演技するとよく言われるが、素人との差はせりふ回しではなく、ずばり、表情なのである▼演出というよりは、ストーリーに関して、面白い法則も存在する。その一つに、「奇数の法則」がある。必ずと言っていいくらいに主人公格の人数が奇数なのである。「主人公のカップルに絡む友人」と言えばわかりやすいかもしれない。話の展開が作りやすいのだ▼普段何げなく見ているドラマでも、演出の意図とか、役者の表情とか、そして、「奇数の法則」などを考えながら見ると、楽しみも倍増するだろう。
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