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片隅抄

2016.03.29

2016年03月29日(火)更新
セピア色に変色した古い白黒写真には、2歳くらいの自分の写真が写っている▼隣には着物でおめかしした母がいて、写真の端に飛行機の遊具が見える。55年ほど前に平・松ケ岡公園で父が撮った思い出深い1枚だ。長じてから何度か遠足でやって来て、娘が生まれてからは今度は父として遊ばせてあげた。就職してからは先輩らと夜の花冷えに震えながら花見会もした▼最後はスカイサイクルとメリーゴーラウンド、回転ボート、豆汽車だけになってしまったが、昔は観覧車や回転する飛行機にコーヒーカップ、ミニ動物園もあったから、子どものころは一歩足を踏み入れると日立かみね公園くらいの興奮を覚えた▼新しい松ケ岡公園にはそんな昔の面影は残っていないが、それぞれの世代で、子どものころの松ケ岡公園のほのぼのとした思い出が残っているはずだ。動く遊具はないけれど、ちびっ子たちがパパやママと歓声を上げて遊んでいる笑顔は昔と変わらなかった。
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