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片隅抄

2016.02.05

2016年02月05日(金)更新
10年以上前、ある団体主催の薬物依存症に関する講演会を取材した。連日報道される元野球選手の覚せい剤事件でも紹介された矯正施設の関係者が講師を務めた▼本人によると自身はシンナー常用者だった。その幻覚というのが眼前に大量の虫が現れ、恐怖のあまりスプレー殺虫剤を吹きつけ、1本まるまる使い切ったという。さて名作「ゴッドファーザーPARTⅠ」の一場面▼対立する組織がマーロン・ブランド扮するドン・コルレオーネにマリファナの密売を持ちかけるが、「警察は少しのことなら見逃してくれる。だがこれだけは目をつぶらんぞ」と頑として拒絶する▼暴力、殺戮だけのストーリーかと思いきや一片の良心を垣間見た気がした。もっとも、この件を発端にドンは数発の銃弾を食らうことになるのだが。かつて東京・深川で起きた覚せい剤常習者による通り魔殺人事件。犯人の名前は今も覚えている。それだけに薬にとりつかれた結果が恐ろしい。
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