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片隅抄

2015.10.31

2015年10月31日(土)更新
この時期毎年決まって、叙勲や褒章を受章された方たちへの取材がある▼政治家や芸能人ら大きく取り上げられる人たちだけではない。1つの職業や任務を長く誠実にこなしてきた市井の人々にも勲章が贈られる。その取材はご本人の多くの思い出が刻まれた来し方をさかのぼるひとときでもあり、口から出る言葉は人生哲学そのものだ▼インタビューの最後に必ず出てくるのは、職場や所属団体の仲間と家族への感謝の言葉。特に長年連れ添ってきた夫人への気持ちは照れくささがまじってほほ笑ましい。「受章式で、なかなか入れない皇居へ連れて行けるので、少しは喜んでくれるかな」▼夫の異動で全国を転々としたり、単身赴任で主のいない家を守って子育てしたり、早朝や深夜に起きて夫を助けたり。当たり前とは言うが内助の功に光を当てたい。今年も1人の方を取材に訪れた。隣の間では夫人がお茶の接待のために控えていた。皇居に行けるのが楽しみだとか。
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