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片隅抄

2015.08.24

2015年08月24日(月)更新
暑さが一段落した先週半ば、庭の一角に全く植えた覚えのない白いユリが咲いた。見ると、周辺の荒れ地にも同じ花が何本もある▼調べてみて「タカサゴユリ」と知った。台湾原産で、日本には観賞用として大正期に移入され、この季節に道沿いののり面や草むらなど、日当たりのよい場所でよく見られるという。その後、気を付けていると、通勤途中の道路周辺の土手にもたくさん咲いている▼多くの種子を付け、風に運ばれ分布を広げるそうだが、1年目は葉を出すだけで、茎を伸ばして花を咲かせるのは2年目以降とのこと。震災以来、海沿いのわが家の周囲は雑草が生える荒れ地になった。その間に、種が飛来し今年になって開花したのだろうか▼ただ、この一帯、今は復興に向け堤防のかさ上げと防災緑地整備の工事が日々進んでおり今後、環境は大きく変わっていく。とすれば、このタカサゴユリが見られるのも今年限りかと、せっかく咲いた花の行く末を案じた。
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