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片隅抄

2015.06.29

2015年06月29日(月)更新
毎年、梅雨時はうっとうしさばかりを感じて過ごしてきた。が、今年に限っては「やっと入った」と安どの気持ちさえわいた▼8日に「関東が梅雨入りしたとみられる」の発表後、沖縄の梅雨明けや、先週には九州の大雨などの報道を見聞きしながら、東北の梅雨入りはいつだろう?と気をもんでいた。例年なら、雨に嫌気がさしている時期なのに、今年は「いつもの6月との違い」に、調子を狂わせていた▼人間とは、何とも勝手なものだとも思う。一方でこれは多分、この風土で生きてきた日本人が、体で季節を認識しているからに違いないとも考える▼40日前後の梅雨の間にわれわれは、梅雨寒の夜に暖房をつけ、梅雨の晴れ間の日光に洗濯物をあて、そして、梅雨末期の豪雨に警戒をしながら、夏を迎える。そして、梅雨時の降雨量に、農産物の出来を心配する。そうして生きてきたのが日本人なのだと、統計開始以来最も遅い梅雨入りに際して、しみじみと思った。
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