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片隅抄

2015.04.27

2015年04月27日(月)更新
地域の中の絶景を8つ選んで愛でる風景評価の「八景」は、10世紀に中国(北宋)で生まれた。日本でも江戸時代以降に盛んになり現在、全国各地に「○○八景」がある▼いわきも例外ではない。その1つが小名浜八景だ。元禄期に、磐城平藩主の次男に生まれた俳人内藤露沾により選定され、句に詠まれている。石碑が小名浜字古湊の浄光院にある。その中の一景「諏訪の晴嵐」は「春きよししなとの嵐小名の海」と詠まれ、石碑の立つ境内からは、小名浜の港の先に、この句を思わせる海を臨むこともできる▼また先ごろ、春の潮風に誘われ、三崎公園のいわきマリンタワー屋上へ上ってみた。はるかに広がる太平洋は、波間に揺れる太陽の輝きがことのほか美しかった▼もし、露沾が小名浜のまちを一望できるこの場所に立つことが可能だったなら、何を感じどんな句が生まれていたろうかと、想像は広がる。タワーからの眺望は、それほどの絶景といっても過言ではない。
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