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片隅抄

2015.02.28

2015年02月28日(土)更新
日曜日の昼下がりのレンタルDVD店で、嫌なものを見た▼若い母親が姿が見えなくなった子どもを大声で呼んだかと思うと、父親も「何やってんだ、コラァ!」と5、6歳ほどの息子の襟首をつかんでズルズルと床を引きずりながら出ていった。そばには妹がいて、悲しそうな顔をして後をついていくのだった。店の外でその後、兄妹がどうなったかは知らない▼ドラマの熱血教師ではないので黙って見ているしかなかったが、当の親にしてみれば〝しつけ〟なのだろう。ふだんの家庭での様子が目に浮かぶ。実際虐待があったとしても、周囲の大人はといえば、火の粉をかぶるのが嫌で見て見ぬふりをするのが現実なのだ▼川崎市で起きた中学1年生殺害事件もまた、最悪の結果を招くまで周囲の救いの手が及ぶことはなかったようだが、家族、友達、近所の人々、学校は何をしていたのかと思う。では自分がその立場になったら…。正義を振りかざせるか自信はない。
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