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片隅抄

2014.04.05

2014年04月05日(土)更新
若い世代での後継者不足で、日本で古くから受け継がれてきた貴重な伝統文化―それは祭礼であったり、職人技による工芸であったり―が衰退していくのを見るのはさみしいものだ▼食文化もそう。南極海で行ってきた日本の調査捕鯨が国際司法裁判所の判決で中止を命じられたことで、日本人の鯨を食べる習慣への影響はいかばかりかと思う▼子ども時代だった昭和30年代から40年代にかけて、鯨は身近な食材だった。わが家では片手では持てないくらいの量の塊を行商のおじさんから買ってよく食べていたものだ。今も鯨好きは変わらず、車で片道6時間かけて鯨のまち千葉県・和田浦で鯨肉のさまざまな部位に舌鼓を打った▼と書いてみたのだが、さて、そこまで鯨肉にこだわる日本人が今、世界からありとあらゆる食材が入ってくる中で、どれだけいるだろうか。鯨の食文化が衰退していくことに嘆く隣で若者から「鯨肉?食べなくったって別に…」と言われそうだ。
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