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片隅抄

2014.03.20

2014年03月20日(木)更新
「新聞や本、またはパソコン上で目にする機械文字・電子文字の類は、文字を読むための記号と認識している」とは、ある書家の弁。確かに1字1字がきっちり四角にはまる文字は、見ようによっては「記号」と思えなくもない▼小・中学校には国語科に「書写」の時間がある。「書写」は、文字を正しく覚え、きれいに書くことが目的。子どもたちは、手本に沿って筆を運び、上手に書けるように学習する▼「字は人となり」といい、美しく読みやすい文字は人に好印象を与える。だが、端正さゆえに味わいを感じたり、感情を読み取ったりすることは難しいかもしれない。先の書家はこうも言った「人はロボットではない。手本通りが悪くはないが、子どもたちにはのびのびと、生き生きとした文字を書いてほしい」▼そして「何より大切なのは心を込めて書くこと」とも。手で書く文字は、それ自体が相手へのメッセージなのだと、パソコンを打ちながらあらためて考えている。
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