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片隅抄

2014.02.17

2014年02月17日(月)更新
大雪、暴風雨と2週連続で、自然の力を見せ付けられた。雪が生活に影響する事態になると、思い出すことがある▼高校時代の数学の授業中、窓の外を見ると、雪が降っていた。すると先生は、自ら教科書を閉じ「雪に関する詩を書け」と命じた。「数学の時間に詩?」という意外性も手伝って、皆張り切って書いた▼後日、全員の作品をまとめたプリントが出来上がった。誰もが「白くてきれい」「積もるといいな」…そんな内容だった。これを配り先生が、厳しい顔でそして残念そうに言ったのは「雪のある生活がどんなに大変かを分かっていない」。いわきで生まれ育った夢見心地の10代には、そんなリアルな想像をする力もなかったのだと思う▼今回の雪では、交通の乱れをはじめ、暮らしの多方面に支障が出た。運輸・物流にも影響、震災時を思い起こした人もいたろう。そんな今なら、先生の真意が分かる。遠い昔に受けた教えの深さを年経るほどに実感している。
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