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片隅抄

2013.12.02

2013年12月02日(月)更新
今「シューカツ」といえば、「就職活動」のほかに「終活」をも指す。よりよい人生の最期を迎えようと、相続や葬式、埋葬の仕方などの諸事を、自分で準備しておく人が増えているという▼見方はいろいろあり、ひと言では、いいこととも好ましくないこととも判断できない気持ちだ。一番大きな背景は「少子高齢化」だろう。語弊はあろうが「誰もが自分の死後の始末を自分でしないといけない時代になった」▼一方で、多くの人々がまず懸命に日々を生きるのがすべてだった昭和の戦後期に比べ、よりよい生、そしてよりよい死まで考えられるほどに、豊かな成熟した社会になったともいえる。ただ、どちらにしても、なぜか寂しいのである▼われわれにとって「死」とは何か。生前に作ったシナリオ通りに見送られて満足するのは誰なのか。この世に遺された側が満足できる見送り方の方が、人の世に合っているような気がすると考えるのは、あまのじゃくなのだろうか。
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