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片隅抄

2013.11.30

2013年11月30日(土)更新
いわきの初期被曝を追及するママの会が、市長に「学校給食における地産地消の取り組みをやめることを求める要望書」を提出したという記事を読みながら、復興への道の険しさを感じた▼市内では一時、絶望の淵に追い込まれた農林水産業や観光業を中心とした人たちが、風評被害を払しょくするために立ち上がり、存続をかけて綿密な対策と放射性物質検査を行って安全性をアピールしてきた▼安全性――この線引きは難しい。同じいわき市で「いわきの農作物を安心して食べてほしい」と市内外に安全性を訴える人たちと「学校給食にいわきの食材を使わないで」という人たちが混在している▼ママたちもわが子のために必死なのだろう。放射性物質に対する勉強も重ねてきたはずだ。少数派の意見は〝悪者〟扱いされがちだが、それも承知での要望書提出だったと思う。市民の安全性への基準がかい離した中での市政運営。要望書を手にした市長は、何を思ったのか。
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