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片隅抄

2013.10.14

2013年10月14日(月)更新
半月ほど前から、住宅街などを歩いているとキンモクセイの香りが鼻孔をくすぐってくる。どんなに日差しが強く暑い日があっても、やはり秋なのだ▼小学校時代、同級生の1人は毎年この時期になると、自宅庭のキンモクセイを手折ってきては、教室に飾っていた。先生や友達と「いいにおいだね」と言い合い、その香りに包まれての授業はとても心地よかった。オレンジ色の小さな花もかわいいと感じた▼このように、秋の香り=キンモクセイと答える人は少なくない。一方で「昔はトイレの近くに植えてあった」「芳香剤の印象が強い」という声もあり、また中には「花粉症でくしゃみが出る」と遠ざける人もいる▼キンモクセイの栽培適地の北限は東北南部、つまり私たちより北に住む人は、天然の香りをかぐことができないということか。と、考えると大切に楽しみたい香りである。最後にいわき出身の俳人皆川盤水さんの一句を「金木犀青空仰ぎあたたかし」。
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