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片隅抄

2013.10.12

2013年10月12日(土)更新
深夜、閉店間際のスーパーで70歳から80歳ほどのお年寄りを見かけた。その人は小さな体を丸めるようにして、処分前の値下げをした弁当や総菜を買ったあと、ひとり、店先のベンチで遅い夕食をとっていた▼たびたびその様子を見かけていたので気にはなっていたが、もちろん「その年で、どうしてそんなつらい生活を送っているのか」と話しかけることなどできない。最近、姿を見かけないが、その後、どうしたのだろうか▼同じ年ごろのお年寄りがスーパーやコンビニで万引をするという事件が何件かあった。少子高齢化が進む中で、お年寄りの身に、いったい何が起きているのだろうか。先日起きた自販機荒らしの犯人の動機は「生活のため」だったという▼仕事で一定の成果をおさめ、家族に囲まれて悠々自適の余生を送っている人ばかりではないということか。小さな事件の裏で、実はとても深刻な社会問題がお年寄りを苦しめているのではないかと気になった。
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