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片隅抄

2013.06.21

2013年06月21日(金)更新
毎月1回、南部沿岸地区で行方不明者の一斉捜索がある。岩間海岸から始まる場合、いつも目に付くのが市外から訪れるサーファーたち。津波での惨状など、われ関せずという感じだ▼震災前、泉町から岩間・佐糠町方面に向かう場合、国道よりも「県道泉岩間植田線」を使っていた。小浜漁港前から、ややしばらくすると坂道になり、頂上付近では左方向に海岸が見下ろせ、夏は涼風が心地良かった▼震災以後、全面通行止めだった「岩間・小浜区間」が先日、2年3カ月ぶりに再開通した。思えば通行は無理だったが、頂点のアングルから何度となく被災地の岩間町を撮影した。次第に家屋は取り壊されていき、かつての面影はもうない▼復旧復興への確かな手ごたえ―とはややオーバーかもしれないが、海岸線を連結する道路の再開通は喜ばしいこと。津波で破壊された街並みは記憶に残るものの、震災前と同様、坂の上で見上げる夏雲を楽しみにしている。
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