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片隅抄

2012.10.31

2012年10月31日(水)更新
朝、何げなく新聞のテレビ欄を見ていたら、重松清原作「とんび」の再放送が、2週にわたって放映と載っていた▼時代は昭和。早くに妻を亡くした父親が、苦労して1人息子を育てる話。原作を出張中の列車の中で読んだが、不器用な父親が懸命に息子を育てる姿に、何度涙を流したことか。中でも、大人になって父親の思いを知る場面では、涙が止まらなかった▼そんなこともあって、この日は朝から放送が待ち遠しかった。結論を先に言うと、本を読んだ時ほどの感動は得られなかった。父親役の堤真一という役者の演技がだめだったのかというと、決してそうではない。他の役者を含め皆熱演だった。作りも悪くない▼では、何故。思い込みかもしれないが、本は活字を通して頭の中で考え、想像する部分が多いが、映像は目から頭にストレートに情報が伝達されるので、想像部分が弱まるのではないか。映像もいいが活字も悪くない。27日から読書週間が始まった。
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