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片隅抄

2012.05.23

2012年05月23日(水)更新
先日、県外に住む親類からタケノコをいただいた。その日の食卓にはタケノコ料理が並んだことは言うまでもない▼震災前この時期、タラの芽の天ぷらなどの山菜をさかなに一杯飲むのが楽しみだった。それが原発事故後は、地元で採れる山菜は出荷停止や採取の自粛を求める措置が取られている。その解除には山の除染という高いハードルがあって、一朝一夕にはことが運ばない▼漁業についても同様で、近海で取れる魚は口に入らない。福島の農水業と、それに従事する人たちの今後の生活を考えると、心が痛む。行政の手厚いサポートをお願いするしかない▼そんな中、停止した原発を抱える地域では、再稼働をめぐって安全を取るか、地域経済の振興を取るかで賛否両論がある。ほかにも問題は山積、結論を出すのは難しいだろうが、ただ急いでだけはほしくない。事故前の状態に戻すことを考えれば、再稼働をめぐる論議に費やす時間は、いくらあってもいいはずだ。
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