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片隅抄

2012.03.30

2012年03月30日(金)更新
幼稚園、保育園・所を最後に卒業シーズンも一段落した。区切りのつかなかった昨年を思い出すと今年は本人、関係者にとって感慨もひとしおだろう▼卒業式はいわき市南部の小・中学校を取材した。被災で体育館が使えず、やむなく会場を民間施設に移した中学校もあったが特に違和感はなかった。できれば母校から送り出したかったと、教職員の声も聞いた▼校舎につながる市道、校庭、体育館が被災したある小学校は、多目的教室を会場に6年生の各クラスが順番に行った。式次第では、卒業生の名前が呼ばれると保護者も起立し礼をするのだが、ハンディカメラを片時も離さない姿には失笑した▼次に校長が式辞を述べるも「…」。絶句して話せない。こみ上げてくる幾多の思い、泣きたい気持ちをぐっと抑えている。やっと発したはなむけの言葉も途切れ途切れになったが、目頭をぬぐうことはなかった。その校長も区切りをつけたように退職された。
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